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第2章 保育原理 ・ レッスン2-5全体的な計画と指導計画とは?保育の計画と評価のしくみ
約5分 ・ 公開日 2026-10-05
このレッスンの問い
保育は、子どもの様子を見ながらその場で決めればよいもの。計画は本当に必要だと思いますか?
読む前に、答えを少しだけ予想してみてください。当たっていなくても大丈夫です。
前のレッスンの復習(1問)
本文に入る前に、前のレッスンを思い出してみましょう。
Q1. 前のレッスンの復習です。解説によると、10の姿が特に見られるようになるのはいつごろでしょう?
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正解: 1. 卒園を迎える年度の後半
正解は「卒園を迎える年度の後半」です。ただし突然現れるのではなく、それより前の時期からの積み重ねで育っていきます。
01全体的な計画は、保育所の保育の全体像
全体的な計画とは、保育の目標を達成するために各保育所が作る、保育の全体像を示す計画です。
指針は、全ての保育所に全体的な計画の作成を求めています。園の方針や目標に基づき、子どもの発達過程を踏まえて作ります。
子どもや家庭の状況、地域の実態、保育時間なども考え、長期的な見通しをもって作ります。これをもとに、指導計画・保健計画・食育計画などが作られます。
2017年の改定前は「保育課程」と呼ばれていました。幼稚園教育要領などと構成をそろえるため、今の名前になりました。
02指導計画は、長期と短期を組み合わせる
指導計画は、全体的な計画に基づき、長期的な計画と、日々の生活に即した短期的な計画を組み合わせて作ります。
長期的な指導計画は、年・期・月など、先を見通す計画です。短期的な指導計画は、週・日など、子どもの日々の生活に即した計画です。
3歳未満児は、一人一人の生育歴や発達に即した個別的な計画を作ります。3歳以上児では、個の成長と、子ども同士の関係や協同的な活動に配慮します。
たとえば、月の計画で「水に親しむ」と決め、週の計画で色水遊びを用意する。子どもの興味が泡に移ったら、次の週は泡遊びの道具を加える。計画は、子どもの姿に合わせて柔軟に見直すものです。
03記録して振り返り、評価を次の計画に生かす
保育は、計画、実践、記録による振り返りと評価、改善をくり返す循環的な過程で、質を高めていきます。
保育士等は、計画や記録をもとに自分の保育を振り返り、自己評価をします。その際は、活動の結果だけでなく、子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程にも目を向けます。
保育所も、園全体として自己評価を行い、その結果を公表するよう努めます。保護者や地域住民などの意見を聴くことも望ましいとされています。
評価の結果は、次の計画と保育の改善に生かします。指針は、この一連の取組に、全職員が共通理解をもって取り組むよう求めています。
| 名前 | 単位・担い手 | 役割 |
|---|---|---|
| 全体的な計画 | 保育所全体 | 保育の全体像を示し、指導計画・保健計画・食育計画などのもとになる |
| 長期的な指導計画 | 年・期・月など | 子どもの発達や生活の節目を見通す |
| 短期的な指導計画 | 週・日など | 子どもの日々の生活に即して具体的に立てる |
| 保育士等の自己評価 | 保育士一人一人 | 計画や記録をもとに自分の保育を振り返る |
| 保育所の自己評価 | 保育所全体 | 保育の内容等を評価し、結果の公表に努める |
あなたの場合は?
あなたが何かを習慣にしようとしたとき、計画を立て、振り返って直したことはありますか?その経験を、保育の計画と評価に重ねてみましょう。
答えを書く必要はありません。少し思い浮かべるだけで、記憶に残りやすくなります。
覚えるのはこの3つ
- 全体的な計画は保育所の保育の全体像で、指導計画などのもとになる
- 指導計画は長期(年・期・月)と短期(週・日)を組み合わせ、3歳未満児は個別的な計画を作る
- 記録して振り返り、自己評価の結果を次の計画と改善に生かす
TERMSこのレッスンの用語
保育の目標を達成するために、各保育所が子どもの発達過程を踏まえて作る、保育の全体像を示す計画。
全体的な計画に基づいて作る、具体的な保育の計画。長期的な計画と短期的な計画を組み合わせる。
保育士等が保育の計画や記録を通して自分の保育実践を振り返り、専門性の向上や保育の改善につなげること。
LESSON 2-5 の確認
確認問題(全3問)
本文を見ずに答えてみましょう。思い出そうとすることが、いちばんの復習になります。
Q1. 全体的な計画について、正しいものはどれでしょう?
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正解: 1. 保育所の保育の全体像を示し、指導計画などのもとになる
正解です。全体的な計画は保育所の保育の全体像を示すもので、これに基づいて指導計画・保健計画・食育計画などが作られます。
Q2. 3歳未満児の指導計画について、指針が求めていることはどれでしょう?
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正解: 2. 一人一人の生育歴や発達に即した個別的な計画を作る
ここがポイントです。指針は3歳未満児について、一人一人の生育歴、心身の発達、活動の実態に即した個別的な計画を作るよう求めています。
Q3. 保育士のFさんは、自己評価で「予定した製作が時間内に全員終わったか」だけを振り返っています。指針の考え方から、加えるとよい視点はどれでしょう?
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正解: 1. 子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程
指針は、保育士等の自己評価では、活動内容やその結果だけでなく、子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程などにも十分配慮するよう求めています。