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第2章 保育原理 ・ レッスン2-2

養護と教育の一体性とは?保育所の保育の特性

約5分 ・ 公開日 2026-10-05

このレッスンの問い

保育所で子どものおむつを替える時間は、「お世話」でしょうか、それとも「教育」でしょうか?

読む前に、答えを少しだけ予想してみてください。当たっていなくても大丈夫です。

前のレッスンの復習(1問)

本文に入る前に、前のレッスンを思い出してみましょう。

レッスン2-1から

Q1. 前のレッスンの復習です。保育所の保育の内容が、保育所保育指針に従うと定めている国の基準はどれでしょう?

答えを見る

正解: 1. 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
正解は「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」です。その第35条が、保育所の保育の内容は国が定める指針に従うと定めています。

01養護は、命を守り、心を安定させる関わり

養護とは、子どもの生命の保持と情緒の安定を図るために、保育士等が行う援助や関わりのことです。

乳幼児は、自分で体調を管理したり、危険を避けたりする力がまだ十分ではありません。そこで保育士等が、健康や安全を守り、安心して過ごせるように支えます。この援助や関わりを養護と呼びます。

養護は2つの柱で示されています。快適に、健康で安全に過ごせるようにする「生命の保持」。安心して自分の気持ちを表せるようにする「情緒の安定」です。

指針は、養護のねらいと内容を総則の中に置いています。解説は、養護を保育所保育の基盤だと説明しています。

02教育は、育ちと活動を豊かにする発達の援助

教育とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助です。

指針は、保育における教育を発達の援助と説明しています。乳幼児期に大切なのは、遊びなど子どもの自発的な活動を通した学びです。

そのため指針は、生活や遊びを通して総合的に保育するよう求めています。子どもが自分から関われるように環境を整えることも、保育士等の大事な役目です。

指針の第2章は、この教育に関わる側面から、保育のねらいと内容を示しています。乳児は3つの視点、1歳以上は5つの領域でまとめられており、次のレッスンで学びます。

03一体的とは、同じ関わりの中に両方があること

養護と教育は別々の時間に行うものではなく、日々の同じ関わりの中で、切り離せずに展開されます。

おむつ替えの場面で考えてみましょう。清潔にして気持ちよく過ごせるようにするのは養護です。同時に「さっぱりしたね」と声をかけ、清潔になる心地よさを感じられるようにするのは、育ちを支える援助でもあります。

解説は、子どもは受け止めてもらえる安心感を拠りどころにして、まわりへの興味を広げていくと説明しています。安心できる関係があるからこそ、遊びや学びに向かえるのです。

保育所の保育は、養護と教育を一体的に行うことを特性とします。これを養護と教育の一体性と呼びます。

養護教育
指針の説明生命の保持と情緒の安定を図るための援助や関わり健やかに成長し、活動が豊かに展開されるための発達の援助
中身生命の保持・情緒の安定乳児は3つの視点、1歳以上は5領域
指針での位置第1章 総則第2章 保育の内容
おむつ替えの場面清潔にして、快適に過ごせるようにする清潔になる心地よさを感じられるようにする
養護と教育(保育所保育指針・同解説をもとに作成)

あなたの場合は?

子どもと一緒に食事をする場面を思い浮かべてみましょう。命や安心を守る関わりと、育ちを支える関わりを、1つずつ挙げられますか?

答えを書く必要はありません。少し思い浮かべるだけで、記憶に残りやすくなります。

覚えるのはこの3つ

  1. 養護は、子どもの生命の保持と情緒の安定を図る援助や関わり
  2. 教育は、子どもが健やかに成長し、活動が豊かになるための発達の援助
  3. 保育所の保育は、養護と教育を一体的に行うことが特性

TERMSこのレッスンの用語

養護Care (yogo)

子どもの生命の保持と情緒の安定を図るために、保育士等が行う援助や関わり。

生命の保持Preservation of life

養護の柱の1つ。一人一人の子どもが快適に、健康で安全に過ごし、生理的欲求が十分に満たされるようにすること。

情緒の安定Emotional stability

養護の柱の1つ。一人一人の子どもが安定感をもって過ごし、自分の気持ちを安心して表せるようにすること。

LESSON 2-2 の確認

確認問題(全3問)

本文を見ずに答えてみましょう。思い出そうとすることが、いちばんの復習になります。

Q1. 保育所保育指針で、養護の2つの柱として示されているものはどれでしょう?

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正解: 1. 生命の保持と情緒の安定
正解です。養護は「生命の保持」と「情緒の安定」の2つで示されています。健康や表現は、第2章の領域の名前です。

Q2. 養護と教育の関係について、正しいものはどれでしょう?

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正解: 2. 日々の同じ関わりの中で、一体的に展開される
ここがポイントです。養護と教育は切り離せず、同じ関わりの中で一体的に展開されます。指針は3歳以上児の保育でも、養護と一体となって展開されることに留意するよう示しています。

日常の場面で考える

Q3. 2歳児が着替えに時間がかかっています。保育士のDさんは、どう関わるか迷いました。養護と教育を一体的に行う考え方に近いのはどれでしょう?

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正解: 1. 安全と気持ちに気を配りながら、自分でしようとする気持ちを支える
指針は1歳以上3歳未満児について、生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重し、温かく見守るよう示しています。安心を守ることと育ちを支えることを、同じ関わりの中で行うのがポイントです。

レッスン2-2はここまでです

迷った問題は、その見出しの本文を読み直してから次に進みましょう。間違えた問題は復習ページに自動で入ります。

第2章 保育原理 のレッスン一覧
  1. 2-1保育所保育指針とは
  2. 2-2養護と教育
  3. 2-33つの視点と5領域
  4. 2-410の姿
  5. 2-5保育の計画と評価

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出典(3件)
  1. 厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号)
  2. こども家庭庁「保育所保育指針解説」(序章・第1章)
  3. e-Gov法令検索「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」