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第8章 子どもの保健 ・ レッスン8-4けがや急病のとき、保育所はどう動く?応急手当と連絡
約5分 ・ 公開日 2026-10-06
このレッスンの問い
園庭で子どもが転んで頭を打ち、ぐったりしています。その場にいる保育士が、まずすることは何だと思いますか?
読む前に、答えを少しだけ予想してみてください。当たっていなくても大丈夫です。
前のレッスンの復習(1問)
本文に入る前に、前のレッスンを思い出してみましょう。
Q1. 前のレッスンの復習です。事故防止ガイドラインが、乳児の睡眠中に定期的に点検するよう求めているものはどれでしょう?
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正解: 1. 呼吸・体位・睡眠状態
正解は呼吸・体位・睡眠状態です。子どもの数と職員の数に合わせて定期的に点検し、異常の早期発見につなげます。
01ふだんの体調不良やけが:連絡して相談する
保育中に体調不良やけががあったら、子どもの状態に応じて保護者に連絡し、適宜、嘱託医やかかりつけ医と相談して適切な処置を行います。
これは保育所保育指針の第3章が定める対応です。看護師などがいる場合は、その専門性を生かします。救急用の薬品や材料は適切な管理の下に常備し、全職員が対応できるようにしておきます。
家庭で休日や夜間に子どもの症状に迷ったときの窓口に、子ども医療電話相談(#8000)があります。休日・夜間の子どもの症状などに関する、保護者などの不安の解消を目的とした事業です。平成22年度から全都道府県で実施され、実施時間帯は都道府県ごとに異なります。
02重大な事故の直後:3つを迅速に
事故防止ガイドラインは、重大事故が起きたら、心肺蘇生・応急処置と119番通報、状況の把握、保護者への連絡の3つを迅速に行うとしています。
まず事故に遭った子どもの応急処置を行い、施設長やほかの職員と連絡をとります。緊急時の役割分担表などに基づき、職員で役割を分けます。119番通報が必要と判断したら、直ちに通報します。
子どもの生命と健康を優先し、応急処置は迅速に行います。受診の判断に迷う場合には受診します。職員は動揺せず、子どもの不安を軽くするように対応します。
続いて、保育所は市町村に連絡します。事故の現場は、二次的な事故のおそれがある場合を除き、片付けずに残します。ほかの子どもの保育を続けるため、事故に対応する職員と保育をする職員は、できるだけ分けます。
03記録と報告:事実を残し、再発を防ぐ
事故の状況は、その日のうちにできる限り早く、職員一人ひとりが個別に記録します。死亡や重篤な事故は市町村などに報告し、国にも報告されます。
記録は、修正できないボールペンなどで、紙に手書きします。記録する前や最中に、ほかの職員と相談しません。書き終わったものを互いに見せ合うこともしません。
報告の対象は、死亡事故や、治療に要する期間が30日以上の負傷や疾病を伴う重篤な事故などです。意識不明の事故も含みます。報告を受けた地方自治体は、原則事故発生当日、遅くとも翌日に国へ報告します。
こども家庭庁の集計では、令和7年に国へ報告された事故は3,130件でした。負傷などのうち81%は骨折で、死亡の報告は1件でした。
| 段階 | 保育所が行うこと |
|---|---|
| 事故発生直後 | 心肺蘇生・応急処置、必要なら直ちに119番通報、状況の把握、保護者への連絡 |
| 関係者への連絡 | 市町村(認可外保育施設は都道府県など)と法人本部に連絡する |
| 保育の継続 | 現場を残し、ほかの子どもの保育を続ける。対応する職員と保育をする職員を分ける |
| 事故状況の記録 | その日のうちにできる限り早く、一人ひとりが個別に手書きで記録する |
| 事故報告 | 地方自治体に報告する。自治体は原則当日、遅くとも翌日に国へ報告する |
あなたの場合は?
あなたの家や職場で、救急箱がどこにあるか、119番に電話するとき何を伝えるか、すぐに思い浮かびますか?
答えを書く必要はありません。少し思い浮かべるだけで、記憶に残りやすくなります。
覚えるのはこの3つ
- 体調不良やけがは、保護者に連絡し、嘱託医やかかりつけ医と相談して処置する(保育所保育指針 第3章)
- 重大事故の直後は、応急処置と必要なら直ちに119番、状況の把握、保護者への連絡を迅速に
- 記録はその日のうちに一人ひとりが個別に手書き。死亡や治療30日以上の重篤な事故などは報告の対象
TERMSこのレッスンの用語
教育・保育施設等で国への報告の対象となる事故。死亡事故や、治療に要する期間が30日以上の負傷や疾病を伴う重篤な事故などで、意識不明の事故も含む。
休日・夜間の子どもの症状などに関する保護者などの不安の解消を目的とした電話相談の事業。平成22年度から全都道府県で実施されている。
LESSON 8-4 の確認
確認問題(全3問)
本文を見ずに答えてみましょう。思い出そうとすることが、いちばんの復習になります。
Q1. 事故防止ガイドラインが、重大事故が起きた直後に迅速に行うとしている対応の組み合わせはどれでしょう?
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正解: 1. 心肺蘇生・応急処置と119番通報、状況の把握、保護者への連絡
正解です。重大事故が起きたときは、心肺蘇生・応急処置と119番通報、状況の把握、保護者への連絡の3つを迅速に行います。
Q2. ガイドラインが示す、事故状況の記録の仕方として正しいものはどれでしょう?
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正解: 2. 職員一人ひとりが個別に、修正できない筆記用具で手書きし、書く前や最中にほかの職員と相談しない
ここがポイントです。記録はその日のうちにできる限り早く、一人ひとりが個別に書きます。ほかの職員と相談したり、見せ合ったりしません。
Q3. 午後の外遊びで、Kくんが遊具から落ち、呼びかけへの反応が鈍くなっています。その場にいたあなたの対応として、ガイドラインに沿うものはどれでしょう?
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正解: 2. 応急処置を行い、119番通報が必要と判断したら直ちに通報し、役割分担に沿ってほかの職員にも連絡する
惜しかった人も大丈夫です。子どもの生命と健康を優先し、応急処置を迅速に行います。119番通報が必要と判断したら直ちに通報し、現場は片付けずに残します。