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第10章 保育実習理論 ・ レッスン10-3実習日誌と指導案はどう書く?保育の記録と計画
約5分 ・ 公開日 2026-10-06
このレッスンの問い
実習日誌に、その日の子どもの様子を「楽しそうだった」とだけ書きました。これで十分だと思いますか?
読む前に、答えを少しだけ予想してみてください。当たっていなくても大丈夫です。
前のレッスンの復習(1問)
本文に入る前に、前のレッスンを思い出してみましょう。
Q1. 前のレッスンの復習です。絵の具など色料の三原色を混ぜていくと、色はどうなるでしょう?
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正解: 1. 暗くなり、黒に近づく
正解は1つめです。色料の混色は減法混色で、混ぜるほど暗くなります。明るくなり白に近づくのは、光の三原色の加法混色です。
01記録は、振り返りと次の計画の土台
保育士等は保育の過程を記録し、それをもとに保育の内容を見直し、自己評価をします。
指針は、保育士等が子どもの実態や状況の変化に即して保育の過程を記録するよう求めています。その記録を踏まえて、指導計画に基づく保育の内容を見直し、改善を図ります。
保育士等は、保育の計画や記録を通して自分の保育を振り返り、自己評価をします。記録は、計画と評価の循環をつなぐ役目をもっています。
実習の記録にも同じ役割があります。全国保育士養成協議会のテキストは、記録を書くことで子ども理解を深め、自分の関わりを振り返れるよう指導することを求めています。
02実習日誌は、主語を分けて客観的に書く
日々の記録は、子どもの活動、保育士の援助・配慮、実習生の動きを時間に沿って書き分け、最後に考察を加えます。
東北ブロックのガイドラインは、「子どもの活動」は子どもを主語に書くよう示しています。「保育士の援助・配慮」は保育士を、「実習生の動き」は実習生自身を主語にします。
主観的な決めつけを避け、客観的・具体的・数量的に記録します。「楽しそうだった」だけでなく、誰が何をし、どう言ったかという事実を書いたうえで考察を加えます。
その日の初めに、一日で達成できる実習目標を決めて書きます。感想・反省では、まずその目標がどこまで達成できたかから振り返ります。
03部分実習の指導案と、実習生の秘密保持
指導案は、子どもの姿からねらいと内容を立て、環境構成、予想される子どもの活動、保育者の援助を結び付けて作ります。
一般的な項目は、子どもの姿、ねらい、内容(主な活動)、環境構成、予想される子どもの姿(活動)、保育者の援助・配慮点です。一斉に行う部分実習では、導入、展開、まとめの流れを意識します。
子どもの名前の書き方は、イニシャルや愛称など、実習施設の指導に従います。国の基準も、実習で知り得た個人の秘密の保持に実習生が十分配慮するよう指導することとしています。
SNSには、施設内の写真、子どもの様子、受けた指導、愚痴も含め、一切書き込みません。第1章で学んだ保育士の秘密保持義務(児童福祉法第18条の22)を、実習生も踏まえて守ります。
| 欄 | 主語 | 書くこと |
|---|---|---|
| 本日の実習目標 | 実習生 | その日に焦点を絞った、一日で達成できる目標 |
| 子どもの活動 | 子ども | 配属クラスの子どもの活動を時間経過に沿って |
| 保育士の援助・配慮 | 保育士 | 関わりや言葉がけ、環境構成を具体的に |
| 実習生の動き | 実習生 | 自分の実習内容。時間を子どもの活動とそろえる |
| 感想・反省・考察 | 実習生 | 目標の達成状況、一日の振り返り、明日への展望 |
あなたの場合は?
あなたが今日見た出来事を1つ選び、「誰が・何をして・どう言ったか」という事実だけで、2文で書いてみましょう。
答えを書く必要はありません。少し思い浮かべるだけで、記憶に残りやすくなります。
覚えるのはこの3つ
- 保育士等は保育の過程を記録し、内容の見直しと自己評価に生かす
- 実習日誌は子ども・保育士・実習生の主語を分け、事実を客観的に書いてから考察する
- 指導案はねらい・内容・環境構成・予想される子どもの活動・保育者の援助を結び付ける。実習で知った秘密は守り、SNSに書かない
TERMSこのレッスンの用語
実習の内容を一日ごとに記録し、実習施設に提出する記録。子どもの活動、保育士の援助、実習生の動き、考察などを書く。
絵本の読み聞かせや手遊び、昼食の時間など、保育の一部の活動や時間を実習生が担当して行う実習。
子どもが主体的に活動できるよう、遊具や素材、場の配置などの環境を計画的に整えること。
LESSON 10-3 の確認
確認問題(全3問)
本文を見ずに答えてみましょう。思い出そうとすることが、いちばんの復習になります。
Q1. 実習日誌の「保育士の援助・配慮」の欄は、誰を主語にして書くとよいでしょう?
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正解: 2. 保育士
正解は保育士です。「子どもの活動」は子ども、「実習生の動き」は実習生自身を主語にして書き分けます。
Q2. 部分実習の指導案づくりで、ガイドラインが結び付けて計画するよう求めているものはどれでしょう?
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正解: 2. 予想される子どもの姿と、保育者の援助・配慮点
正解は2つめです。子どもの姿から引き出したねらいと内容に沿って、予想される子どもの姿と援助を結び付けて計画します。
Q3. 実習を終えたMさんは、子どもたちと作った作品の写真を、子どもの名前を伏せてSNSに載せたいと考えています。最も適切な判断はどれでしょう?
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正解: 3. 施設内の写真や子どもの様子は、一切投稿しない
正解は3つめです。実習先や子どもについて、施設内の写真や子どもの様子を含め、SNSには一切書き込みません。実習で知り得た秘密の保持は、実習生にも求められます。