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第10章 保育実習理論 ・ レッスン10-1

楽譜とコードはどう読む?保育で使う音楽の基礎

約4分 ・ 公開日 2026-10-06

このレッスンの問い

ピアノが苦手でも、童謡の伴奏は3つの和音だけでほぼ弾けると思いますか?

読む前に、答えを少しだけ予想してみてください。当たっていなくても大丈夫です。

01五線と音部記号で、音の高さが決まる

楽譜は、5本の線に音符を置き、左端の音部記号で音の高さの基準を決めて読みます。

五線は、等間隔に引かれた5本の横線です。音符を線の上や線の間に置くことで、音の高さを表します。

線と音の対応を決めるのが音部記号です。ト音記号はト音の位置を示し、高音部記号とも呼ばれます。ヘ音記号はヘ音の位置を示し、低音部記号とも呼ばれます。

日本の音名はハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロで、英米ではC・D・E・F・G・A・Bです。ハ長調では、ハの音をドと読みます。ピアノの楽譜は、ト音記号とヘ音記号の2段を組み合わせた形がよく使われます。

02音符の形が長さを、拍子記号が拍を示す

音符と休符は形で長さを表し、拍子記号は何の音符を1拍とし、1小節に何拍入るかを示します。

音の長さは、全音符・2分音符・4分音符・8分音符・16分音符などで表します。音を出さない長さにも、全休符や4分休符など、同じ種類の休符があります。

4分音符1つは、8分音符2つ分の長さです。音符に付点が付くと、元の長さにその半分が足されます。つまり付点4分音符は、8分音符3つ分です。

4分の4拍子は、4分音符を1拍として、1小節に4拍入る拍子です。8分の6拍子は、8分音符を1拍と数えて、1小節に6拍入ります。

03ハ長調の伴奏は、C・F・Gの和音から

ハ長調では、ドミソのC、ファラドのF、ソシレのGの3つの和音で、多くの童謡に簡単な伴奏が付けられます。

長調の音階は、全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音の順に並びます。短調の音階は、長調より3番目の音が低いのが特徴です。

和音は、根音の英語の音名を使ったコードネームで書けます。ハ長調のⅠはC、ⅣはF、ⅤはGです。Gにファを重ねた4つの音の和音はG7と書きます。

右手でメロディー、左手でコードの根音だけを弾いても簡単な伴奏になります。指針解説は、正しく上手に歌うことより、子どもが音や音楽で遊び、表現を楽しむことを大切にしています。

和音構成音コードネーム働き
Ⅰド・ミ・ソCトニック
Ⅳファ・ラ・ドFサブドミナント
Ⅴソ・シ・レGドミナント
Ⅴ7ソ・シ・レ・ファG7ドミナント(属七の和音)
ハ長調でよく使う和音(Open Music Theory、浅田(2013)をもとに作成)

あなたの場合は?

あなたが子どものころに歌った童謡を1曲思い浮かべてみましょう。どこでCの和音、どこでGの和音が鳴っていそうですか?

答えを書く必要はありません。少し思い浮かべるだけで、記憶に残りやすくなります。

覚えるのはこの3つ

  1. ト音記号は高音部記号、ヘ音記号は低音部記号で、五線の音の高さの基準を決める
  2. 4分の4拍子は4分音符を1拍とし、1小節に4拍入る
  3. ハ長調の基本の和音はC(ドミソ)・F(ファラド)・G(ソシレ)、G7はソシレファ

TERMSこのレッスンの用語

音部記号Clef

五線の左端に書き、線と間がどの高さの音にあたるかの基準を示す記号。ト音記号・ヘ音記号・ハ音記号がある。

拍子記号Time signature

何の音符を1拍とし、1小節に何拍入るかを分数の形で示す記号。

コードネームChord symbol

和音を、根音の英語の音名と種類を表す記号で示す書き方。Cはド・ミ・ソの長三和音。

LESSON 10-1 の確認

確認問題(全3問)

本文を見ずに答えてみましょう。思い出そうとすることが、いちばんの復習になります。

Q1. ト音記号について、正しいものはどれでしょう?

答えを見る

正解: 1. ト音の位置を示し、高音部記号とも呼ばれる
正解は1つめです。2つめはヘ音記号の説明です。音部記号は速さではなく、音の高さの基準を示します。

Q2. 4分の3拍子の意味として、正しいものはどれでしょう?

答えを見る

正解: 2. 4分音符を1拍として、1小節に3拍入る
正解は2つめです。下の数字が1拍とする音符、上の数字が1小節の拍の数を表します。

日常の場面で考える

Q3. 実習生のKさんは、ハ長調の童謡を右手でメロディー、左手で根音だけを弾いて伴奏します。メロディーにソ・シ・レが多く出る小節で、左手で弾くとよい音はどれでしょう?

答えを見る

正解: 3. ソ
正解はソです。ソ・シ・レはGの和音で、根音はソです。左手で根音を弾くだけでも、簡単な伴奏になります。

レッスン10-1はここまでです

迷った問題は、その見出しの本文を読み直してから次に進みましょう。間違えた問題は復習ページに自動で入ります。

第10章 保育実習理論 のレッスン一覧
  1. 10-1楽譜とコードの基礎
  2. 10-2色と素材の基礎
  3. 10-3実習日誌と指導案

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出典(6件)
  1. 浅田まり子「教員のための音楽」『学び舎:教職課程研究』第8号、愛知淑徳大学教育学会、2013年(音部記号・音名・音符と休符・拍子・和音と簡易伴奏)
  2. Open Music Theory「Basic notation」「Rhythmic values」(五線・大譜表・付点)
  3. Open Music Theory「Scales and scale degrees」(長音階・短音階)
  4. Open Music Theory「Triads and seventh chords」「Harmonic functions」(三和音・コードネーム・属七の和音・和音の働き)
  5. 厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号)第2章 表現
  6. こども家庭庁「保育所保育指針解説」(第2章3-4)