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第1章 保育士とは・試験のしくみ ・ レッスン1-3

保育士試験のしくみは?筆記9科目・6割・科目合格・実技

約5分 ・ 公開日 2026-10-05

このレッスンの問い

保育士試験は、筆記の9科目すべてを1回の試験で合格しないといけないと思いますか?

読む前に、答えを少しだけ予想してみてください。当たっていなくても大丈夫です。

前のレッスンの復習(1問)

本文に入る前に、前のレッスンを思い出してみましょう。

レッスン1-2から

Q1. 前のレッスンの復習です。虐待を受けたと思われる子どもに気づいた保育士について、正しいものはどれでしょう?

答えを見る

正解: 2. 守秘義務は通告の妨げにならず、速やかに通告する
正解は「速やかに通告する」です。児童虐待防止法第6条は、守秘義務の規定が通告の妨げになると解釈してはならないと定めています。

01年2回、筆記9科目のあとに実技

保育士試験は前期と後期の年2回あり、筆記試験の9科目にすべて合格した人が実技試験に進みます。

保育士試験の事務は、指定試験機関の全国保育士養成協議会が行っています。令和8年の筆記試験は、前期が4月、後期が10月です。

筆記試験は9科目です。保育の心理学、保育原理、子ども家庭福祉、社会福祉、教育原理、社会的養護、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論です。答え方はマークシート方式です。

多くの科目は100点満点・60分です。教育原理と社会的養護だけは、それぞれ50点満点・30分です。

02合格は満点の6割。教育原理と社会的養護はセット

各科目とも満点の6割以上で合格で、教育原理と社会的養護は、同じ回で両方6割以上を取らないとどちらも合格になりません。

合格の基準は、科目ごとに満点の6割以上です。100点満点の科目なら60点以上、50点満点の科目なら30点以上です。ほかの受験者との競争ではなく、自分の点数で決まります。

気をつけたいのが、教育原理と社会的養護です。同じ回の試験で両方とも6割以上を取る必要があります。片方だけ6割以上でも、合格にはなりません。

法令や保育所保育指針などは、試験ごとに決められた日までに施行されたものをもとに出題されます。令和8年前期は、令和7年4月1日以前に施行されたものが対象でした。

03科目合格で回を分けられる。実技は2分野

合格した科目は合格した年を含めて3年間免除され、筆記に全科目合格したら、音楽・造形・言語から2分野を選んで実技試験を受けます。

一度合格した筆記の科目は、合格した年を含めて3年間、受け直さなくてよくなります。これを科目合格と呼びます。たとえば令和8年前期に合格した科目は、令和10年後期まで免除です。

保育の仕事などに決められた期間就くと、免除を最長5年まで延ばせる制度もあります。実技試験は、音楽・造形・言語の3分野から2分野を選びます。各50点満点で、選んだ2分野とも6割以上で合格です。

受験するには受験資格が必要です。学歴や、児童福祉施設などでの勤務経験で決まるので、当てはまるかを公式サイトで確かめましょう。

科目満点試験時間合格ライン
保育の心理学100点60分60点以上
保育原理100点60分60点以上
子ども家庭福祉100点60分60点以上
社会福祉100点60分60点以上
教育原理50点30分30点以上(社会的養護と同じ回で両方)
社会的養護50点30分30点以上(教育原理と同じ回で両方)
子どもの保健100点60分60点以上
子どもの食と栄養100点60分60点以上
保育実習理論100点60分60点以上
筆記試験の9科目(全国保育士養成協議会の令和8年前期の案内をもとに作成)

あなたの場合は?

9科目の名前を見て、あなたが一番なじみがありそうな科目と、一番むずかしそうな科目はどれですか?

答えを書く必要はありません。少し思い浮かべるだけで、記憶に残りやすくなります。

覚えるのはこの3つ

  1. 筆記は9科目。各科目とも満点の6割以上で合格
  2. 教育原理と社会的養護は、同じ回で両方6割以上が必要
  3. 合格科目は合格した年を含め3年間免除。筆記に全科目合格したら実技(2分野)へ

TERMSこのレッスンの用語

科目合格Subject pass carry-over

筆記試験で合格した科目が、合格した年を含めて3年間免除されるしくみ。条件を満たすと最長5年まで延ばせる。

教育原理と社会的養護Paired subjects

各50点・30分の2科目。同じ回で両方とも満点の6割以上を取らないと、どちらも合格にならない。

実技試験Practical examination

筆記試験に全科目合格した人が受ける試験。音楽・造形・言語から2分野を選び、2分野とも6割以上で合格。

LESSON 1-3 の確認

確認問題(全3問)

本文を見ずに答えてみましょう。思い出そうとすることが、いちばんの復習になります。

Q1. 保育士試験の筆記試験の合格基準として、正しいものはどれでしょう?

答えを見る

正解: 1. 各科目とも満点の6割以上
正解です。合格の基準は、科目ごとに満点の6割以上です。ほかの受験者との順位では決まりません。

Q2. 実技試験を受けられるのは、どんな人でしょう?

答えを見る

正解: 2. 筆記試験に全科目合格した人
ここがポイントです。実技試験は、筆記試験に全科目合格した人が受ける試験です。

日常の場面で考える

Q3. Dさんは同じ回の試験で、教育原理が50点満点中35点、社会的養護が50点満点中25点でした。結果はどうなるでしょう?

答えを見る

正解: 2. 2科目とも合格にならない
惜しいところです。社会的養護の合格ラインは30点で、25点では届きません。教育原理と社会的養護は両方とも6割以上が必要なので、2科目とも合格になりません。

レッスン1-3はここまでです

迷った問題は、その見出しの本文を読み直してから次に進みましょう。間違えた問題は復習ページに自動で入ります。

第1章 保育士とは・試験のしくみ のレッスン一覧
  1. 1-1保育士とは
  2. 1-2保育士の義務
  3. 1-3試験のしくみ
  4. 1-4独学の計画

講座の目次(全12章)へ

出典(6件)
  1. 全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」(令和8年の試験日程)
  2. 全国保育士養成協議会「筆記試験(前期)概要」
  3. 全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要」
  4. 全国保育士養成協議会「免除制度について」
  5. 全国保育士養成協議会「合格科目免除期間延長制度について」
  6. 全国保育士養成協議会「受験資格詳細」