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第11章 実技試験 ・ レッスン11-2

実技の準備は?音楽・造形・言語を公式の「求められる力」から考える

約5分 ・ 公開日 2026-10-06

このレッスンの問い

音楽の実技で、伴奏だけを完璧に弾き、歌はほとんど歌わなくても採点してもらえると思いますか?

読む前に、答えを少しだけ予想してみてください。当たっていなくても大丈夫です。

前のレッスンの復習(1問)

本文に入る前に、前のレッスンを思い出してみましょう。

レッスン11-1から

Q1. 前のレッスンの復習です。令和8年の造形の実技試験について、正しいものはどれでしょう?

答えを見る

正解: 1. 45分で、鉛筆や色鉛筆を使い、保育の一場面を描く
正解は1つめです。造形の時間は45分で、問題文と条件は試験の当日に示されます。クレヨンやマーカーペンは使えません。

01音楽は、歌と伴奏を両方そろえる

音楽で求められるのは、歌・伴奏の技術・リズムなどの総合的な表現で、歌だけや伴奏だけの演奏は採点の対象外です。

公式の案内は、曲全体を通して伴奏せずに歌だけ歌った場合を、採点の対象外としています。歌わずに伴奏だけ弾いた場合や、歌と同じ単旋律だけを弾きながら歌った場合も同じです。

伴奏は、添付楽譜のコード進行を尊重して弾きます。移調してもよく、前奏と後奏を付けるかは任意です。和音の読み方は、第10章の楽譜とコードのレッスンで確かめられます。

指針解説は、大人が歌や演奏を楽しむ姿に触れることを、子どもが音楽に親しむうえで重要な経験としています。この講座からの提案は、2曲を通して歌と伴奏を録音し、両方が聞こえるか聞き返すことです。

02造形は、当日の条件に沿って保育の場面を描く

造形で求められるのは、保育の状況をイメージした表現で、公式は情景や人物の描写、色使いを例に挙げています。

問題文と条件は、試験の当日に示されます。その一場面を、条件を満たして表すことが求められます。絵を描く枠は縦横19cmで、時間は45分です。

場面は当日まで分からないので、どんな場面でも描ける準備が必要です。この講座からの提案は、保育所での遊びや食事などの場面を、45分で色まで仕上げる練習です。

指針は、3歳以上の領域「表現」の内容に、感じたことや考えたことを自由にかいたり、つくったりすることを挙げています。色の組み合わせ方は、第10章の造形の基礎のレッスンで学べます。

03言語は、3歳児が集中して聴ける3分のお話

言語では、3歳の子どもがお話の世界を楽しめるよう、一般的なあらすじを3分にまとめ、身振り・手振りを加えて話します。

求められる力は、基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方です。お話は入室後に3つから1つが指定されるので、3つとも話せるように準備します。指定以外のお話をすると採点の対象外です。

指針は、3歳以上の領域「言葉」のねらいに、絵本や物語などに親しみ、言葉に対する感覚を豊かにすることを挙げています。解説は、語り継がれている作品には、美しい言葉や韻を踏んだ言い回しが多いと述べています。

解説は、子どもが集中して聞けるには、話し手や話の内容に興味をもてる工夫が大切だとしています。この講座からの提案は、3つのお話を時計を見ながら声に出し、3分に収まるかを確かめることです。

分野求められる力(公式)特に気をつける条件(公式)
音楽歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現歌だけ・伴奏だけ・歌と同じ単旋律だけの伴奏は採点の対象外。伴奏はコード進行を尊重
造形保育の状況をイメージした表現(情景・人物の描写や色使いなど)問題文と条件は当日に提示。枠は縦横19cm、時間は45分
言語基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方3つのお話から入室後に1つ指定。指定以外は採点の対象外。絵本・道具は使えない
各分野の求められる力と、特に気をつける条件(全国保育士養成協議会の令和8年の案内をもとに作成)

あなたの場合は?

あなたが選びそうな分野で、本番の条件にいちばん近い形で練習するには、何を用意しますか?

答えを書く必要はありません。少し思い浮かべるだけで、記憶に残りやすくなります。

覚えるのはこの3つ

  1. 音楽は歌と伴奏を両方そろえる。歌だけ・伴奏だけ・歌と同じ単旋律だけの伴奏は採点の対象外
  2. 造形は、当日の問題文と条件に沿って、保育の一場面を情景・人物・色使いで表す
  3. 言語は、指定された1話を3歳児が楽しめるよう3分で話す。3つとも準備しておく

TERMSこのレッスンの用語

領域「表現」Area of expression

保育所保育指針の5領域の1つ。感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする。

領域「言葉」Area of language

保育所保育指針の5領域の1つ。経験したことや考えたことを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度、言葉で表現する力を養う。

LESSON 11-2 の確認

確認問題(全3問)

本文を見ずに答えてみましょう。思い出そうとすることが、いちばんの復習になります。

Q1. 音楽の実技で、採点の対象外になる演奏はどれでしょう?

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正解: 3. 歌と同じメロディーだけを弾きながら歌った
正解は3つめです。歌と同じ単旋律だけを弾きながら歌うと、採点の対象外です。移調は認められ、前奏・後奏の追加は任意です。

Q2. 保育所保育指針の3歳以上の領域「言葉」のねらいに含まれるものはどれでしょう?

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正解: 1. 絵本や物語などに親しみ、言葉に対する感覚を豊かにする
正解は1つめです。指針は、日常生活に必要な言葉が分かるとともに、絵本や物語などに親しみ、言葉に対する感覚を豊かにすることをねらいに挙げています。

日常の場面で考える

Q3. Gさんは言語を選び、令和8年の実技試験に向けて「ももたろう」だけを練習しています。どうするのがよいでしょう?

答えを見る

正解: 1. 3つのお話をどれも3分で話せるように準備する
正解は1つめです。お話は入室後に3つから1つが指定され、指定以外のお話をすると採点の対象外になります。

レッスン11-2はここまでです

迷った問題は、その見出しの本文を読み直してから次に進みましょう。間違えた問題は復習ページに自動で入ります。

第11章 実技試験 のレッスン一覧
  1. 11-1実技の分野選び
  2. 11-2実技の準備

講座の目次(全12章)へ

出典(3件)
  1. 全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要」(各分野の求められる力・採点の対象外となる演奏・造形の条件・言語の課題)
  2. 厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号)第2章3(2)エ 言葉・オ 表現
  3. こども家庭庁「保育所保育指針解説」(第2章3(2)エ 言葉・オ 表現)